エンドカンナビノイド・システムとは?その機能やCBDとの関係性をわかりやすく解説

CBD

エンドカンナビノイド・システムとは

エンドカンナビノイド・システム(ECS)とは、脳や内臓、免疫系など、様々な生体機能を管理・調節する身体調節機能のことです。ECSが正常に機能することで、身体は健康な状態を維持することができます。※1

エンドカンナビノイド・システムの重要性

・がん、糖尿病、アルツハイマー病、慢性疼痛、睡眠障害、依存症をはじめ、ほとんどありとあらゆる人間の疾患は、ECSの失調(機能が低下したり、正常に機能していなかったりする状態)が関わっていることがわかっています。※1
・2013年、米国国立衛生研究所(NIH)の科学者パル・ペイチャーとジョージ・クノスが、「エンドカンナビノイド・システムの働きを調整することにより、人間に起きる疾患のほとんど全てに治療効果を発揮する可能性がある」と宣言しています。※1

エンドカンナビノイド・システムの役割

エンドカンナビノイド・システム(ESC)は様々な生体機能をコントロールしています。ECSが管理している生体機能の一部を紹介します。※1

  • 食欲
  • 睡眠
  • ストレス
  • 記憶
  • 気分
  • 血圧
  • 骨密度
  • 心臓血管
  • 代謝
  • 炎症
  • 筋肉形成
  • 神経保護

エンドカンナビノイド・システムの構成要素と仕組み

エンドカンナビノイド・システム(ECS)の3つの主要な構成要素は次の通りです。※1

カンナビノイド受容体

脳全体、中枢神経系、その他様々な臓器の細胞の表面に存在します。体内で起きていることに関する重要な信号を受け取って、細胞がそれに対して必要な行動を取れるようにします。カンナビノイド受容体には、CB1受容体とCB2受容体という2つの主要なものがあります。

内因性カンナビノイド

内因性カンナビノイドは私たちの体が自分で作り出す化合物です。カンナビノイド受容体と結合して、カンナビノイド受容体を活性化させます。代表的な内因性カンナビノイドとして、2-AG、アナンダミドがあります。

代謝酵素

化学反応を加速させるタンパク質です。必要に応じて内因性カンナビノイドを生成し、また役目を終えた内因性カンナビノイドを分解します。

CBDが注目される理由

CBDはECSを活性化させる

大麻草から抽出されるCBDやTHCは、植物性カンナビノイドと言われます。植物性カンナビノイドは私たちの体内にあるカンナビノイド受容体と結合し、ECSを活性化させる働きがあります。その中でもCBDは、精神活性作用や依存性がなく、医療・健康・美容において様々な有用性が報告されています。

CBDはエンドカンナビノイド欠乏症を改善する

現代では、仕事や家庭、人間関係、生活環境などにより、慢性的なストレスを抱えている人も多いです。慢性的なストレスはエンドカンナビノイド・システム(ECS)の機能を低下させます。この状態を「エンドカンナビノイド欠乏症」と言います。エンドカンナビノイド欠乏症が続くと、がん、糖尿病、アルツハイマー病、慢性疼痛、睡眠障害、依存症など、様々な疾患に繋がる可能性が高くなります。※1
このエンドカンナビノイド欠乏症の治療方法として、CBDの摂取が効果的とされています。※1

まとめ

  • エンドカンナビノイド・システム(ECS)とは、脳や内臓、免疫系、食欲、睡眠、ストレス、記憶、気分など、様々な生体機能を管理・調節する身体調節機能のことである。
  • ECSが正常に機能することで、身体は健康な状態を維持することができる。逆にECSがうまく機能しない場合、がん、糖尿病、アルツハイマー病など様々な疾患やその悪化に繋がる可能性が高くなる。
  • 慢性的なストレスはESCの機能を低下させるが、CBDを摂取することでESCを活性化させ改善することができる。

出典・参考

※1:リーダーズ・ダイジェスト編集部. Project CBD. CBDエッセンシャルガイド. 晶文.

株式会社アサラボの代表。MM411「CBD医学ウェルネスコース」修了。
安全かつ適切にCBDと関わっていただけるよう、論文や書籍、公的機関などの情報を元にCBDに関する情報を発信します。

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