CBDとは
CBD(カンナビジオール)は、大麻草から抽出される成分の1つです。精神活性作用や依存性はなく、医療・健康・美容において様々な有用性が報告されています。
また、CBDはうつ病に対しての有用性も示されています。
ここではCBDがうつ病に対してどのように作用するのか、また、どのような研究結果や事例があるかを紹介いたします。
うつ病の症状
うつ病は様々な感情的・肉体的問題につながり、日常生活に支障をきたしかねない深刻な病気です。その症状には以下のようなものがあります。※1
- 疲労感
- 不安感
- イライラ
- 落ち着きのなさ
- 何をやっても楽しくない
- 食欲の変化
- 睡眠パターンの変化
- 自殺念慮
うつ病の改善に期待される理由
CBDはエンドカンナビノイド・システム(ECS)を調整する
ECSは睡眠、食欲、ストレス、気分、記憶、消化機能、心臓血管機能など、様々な生体機能を管理しています。CBDを摂取し、ECSの働きを調整することにより、抗ストレス作用やリラックス作用、安眠作用、食欲や消化器官の調整作用などを発揮します。※1
CBDは5-HTIAというセロトニン受容体を直接活性化させる
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させる働きがあります。セロトニンが不足すると、イライラや不安・恐怖などのストレスを感じやすくなります。CBDを摂取し、セロトニンの伝達を促進することで、ストレスや不安感の軽減に繋がります。※1
CBDは神経保護作用があり、抗うつ作用を発揮する
特に海馬において新しい脳細胞の生成を促進することで、抗うつ作用を発揮します。※1
研究結果や事例の紹介
・2008年の研究では、ECSの改善によりうつ病の新しい治療方法を提供できると結論しています。※2
・2016年の研究では、CBDが即効性の抗うつ薬であることが裏付けられています。※2
・2019年、Project CBDのアンケートによれば、気分障害のためにCBDを使っていると答えた人の90%近くが不安神経症を、また同時にうつ病を抱えている人がほとんどでした。アンケートの結果によれば、CBDは不安神経症とうつ病の両方に効果がありました。※1
まとめ
- CBDはECSの調整、セロトニン受容体の活性化により、抗ストレス作用やリラックス作用などを発揮することが示されている。
- CBDには神経保護作用があり、抗うつ作用を発揮する
出典・参考
※1:リーダーズ・ダイジェスト編集部. Project CBD. CBDエッセンシャルガイド. 晶文.
※2:アイリーン・コニェツニー; ローレン・ウィルソン. CBDのすべて. 晶文社.