CBDとは
CBD(カンナビジオール)は、大麻草から抽出される成分の1つです。精神活性作用や依存性はなく、医療・健康・美容において様々な有用性が報告されています。
CBDが睡眠に及ぼす影響
Project CBDによる調査報告
- 入眠にかかる時間が短縮された(平均1時間ほどから20分に短縮)
- 夜中に目が覚める回数が減った(平均4.3回から1.4回に減少)
- 目覚めたときの疲労感が減る(CBD摂取前は回答者の75%近くが朝目覚めたときに疲労感を感じていたが、CBDを摂取してからは9%まで減少) ※1
その他の研究報告
- 不眠症の人が純粋なCBDを1日160mg摂取したところ、合計睡眠時間が増し、夜間に目覚める回数が減った。※1
CBDが睡眠に作用する仕組み
GABA-A受容体に働きかけ、リラックス効果を生む
CBDは、GABA-A受容体の伝達信号を強化し、それがリラックス効果を生み、質の良い睡眠に繋がります。※1
CBDの抗不安作用と鎮静作用が働く
CBDには抗不安作用と鎮静作用があります。CBDを摂ることでよく眠れるのは、CBDが眠気を引き起こすからではなく、不安感が和らぎ、リラックスできることで眠りの質が良くなるのだと考えられています。※2
大麻草由来の製品に含まれるテルペンの鎮静作用や鎮痛作用が働く
CBDとは異なりますが、CBDオイルなどの大麻草由来の製品に含まれるテルペンのいくつかは、単独もしくはカンナビノイドとともに働いて、睡眠を助けます。例えば、テルピノレン、リナロール、ミルセンというテルペンには鎮静作用や鎮痛作用があります。※2
※テルペン:大麻草やその他の多くの薬草、果物、植物に含まれ、それらに香りや色、味を与えている天然の精油のこと。※2
気をつけて欲しいこと
CBDは用量(摂取量)によって効果が違う可能性があります。比較的高用量のCBDには鎮静効果が現れる一方で、低い用量では逆の効果が現れる場合があります。※1
少ない用量から始めて、自分にとって最適な量を見つけてください。
まとめ
- CBDは抗不安作用や鎮静効果によりリラックスできることで質の良い睡眠を促す。
- CBDとは異なるが、CBDオイルなどに含まれるテルペンも質の良い睡眠を促す。
- CBDは用量(摂取量)によって効果が違う可能性があるため、少ない用量から始めて、自分にとって最適な量を見つけることが重要。
出典・参考
※1:リーダーズ・ダイジェスト編集部. Project CBD. CBDエッセンシャルガイド. 晶文社
※2:アイリーン・コニェツニー; ローレン・ウィルソン. CBDのすべて. 晶文社.